自社ローンを利用する際は「いくらまで借りられるのか」と気になる方も多いでしょう。
本記事では、自社ローンの上限額や金額が決まる要素について詳しく解説しています。
また自社ローンの分割回数も紹介しているため、購入計画を立てる際に役立ててください。
自社ローンの上限額はいくらまで?
自社ローンは審査に通過しやすいものの、販売店側がリスクを抱えるため上限額は低めです。
具体的にいくらくらいか、上限額が決まる要因を解説します。
100万円~150万円が多い
自社ローンの借入上限額は、一般的に100万円~150万円程度に設定されることが多いです。
自社ローンは中古車販売店と購入者が直接契約を結ぶ「自社割賦(カップ)」の仕組みで、基本的には信販会社や銀行を介さないため販売店が未払いリスクを負うことになります。
そのため、借入額を抑えることでリスクを軽減し、購入者が返済しやすい範囲に収めるように設定されています。
とくに収入が安定していない場合や保証人が用意できない場合には、借入上限がさらに低くなる傾向です。
希望する車両がある場合は事前に販売店に相談し、確認することが重要です。
上限額が決まる要因
自社ローンは中古車販売店が独自に審査するため明確な基準は定まっておらず、基本的には購入者の状況に応じて柔軟に審査されます。
販売店側が購入者の上限額を決める際の要因について、解説します。
購入者の収入
購入者の収入状況は、自社ローンで申し込める金額の上限に大きく影響を与えます。
安定した収入があると返済能力が高いと判断され、借入可能額が増える傾向があります。
一方で、アルバイトやパートなどの非正規雇用の方は収入が不安定な場合が多く、かつ月収が少ない場合には上限額が低く設定されるケースもあるでしょう。
販売店側は、購入者がいくらまでなら無理なく返済できそうか配慮しています。
購入者自身が収入に見合った借入額を計画することで審査に通過しやすくなり、自分自身の返済負担の軽減にも繋がります。
保証人を用意できるか
保証人がいる場合、自社ローンの上限額が上がる可能性があります。
保証人は購入者が返済できなくなった際に代わりに支払いを行う責任を負うため、販売店側は未払いのリスクを軽減できるからです。
そのため保証人の有無を重要視する販売店も多く、保証人を立てることで購入者の信用力が向上して借入可能額が増えるケースも少なくありません。
保証人を用意できない場合は頭金を増やすなど、ほかの方法で信用力を補完する工夫が必要です。
信用情報
信用情報も、自社ローンで借りられる上限額に影響を与える要素です。
自社ローンは販売店独自の基準で審査するのが基本的ですが、なかには信販会社を通している場合があります。
もしも過去にローンの延滞や債務整理、自己破産などの金融事故がある場合は、販売店が返済リスクを懸念して上限を低めに設定するケースも考えられます。
一方で信用情報が良好で返済遅延の履歴がない場合は、借入上限額が高くなる可能性もあるでしょう。
信用情報に不安がある場合は、借入条件を少しでも良くするために事前に改善を図るのがポイントです。
また、自社ローンを検討する際には、販売店が信用情報を照会するかどうか事前に確認しておくのも良いでしょう。
返済能力
購入者の返済能力も重視されるポイントです。
年収以外にも現在の借入状況や生活費などの、さまざまな要素を考慮して判断されます。
たとえば、安定した収入があったとしても他社からの借入があった場合には、無理のない返済計画を立てるために上限額を抑えることもあります。
返済能力を高めるためには、借入を完済しておくことや家計の見直しを行うことが有効です。
自社ローンでいくらまで借りるか考える際のポイント
自社ローンを利用して車を購入する際、返済額をいくらまでにしようか悩むかもしれません。
総量規制や返済比率をもとに上限額の一例を紹介するため、自社ローンを検討している方は参考にしてください。
総量規制を考慮する
自社ローンは総量規制の対象外ですが、他社借入の状況を考慮することが重要です。
総量規制とは、貸金業者からの借入総額が年収の3分の1を超えないよう制限する法律です。
たとえば、年収300万円の方は貸金業者からの借入が可能な総額は100万円であり、借入額が大きすぎると月々の返済が家計を圧迫して生活に支障をきたす恐れがあります。
とくに車以外にもローンがある方は、総量規制を目安にしながら借入額を決定することで、無理のない返済に繋がります。
購入する車両の価格や月々の負担を冷静に見積もり、将来の支出も考慮して計画を立てることが重要です。
返済比率を参考にする
借入額を決める際には、返済比率を参考にするのもおすすめです。
返済比率とは、年間収入に対するローン年間返済額の割合を示す指標として広く使われています。
一般的に返済比率は25%以内に抑えるのが望ましいとされ、この範囲を超える借入は家計への負担が大きくなるリスクがあります。
たとえば、年収300万円の人は返済額75万円がひとつの目安です。
自社ローンは分割回数が少ないことが多いため、返済比率を意識して計画を立てることがとくに重要です。
返済比率を基準にいくらまでかを考えることで、生活を圧迫せずにローンの返済が実現するでしょう。
年収と同額の借入はやめた方がいい?
自社ローンに申し込む際、年収と同額まで借りようとするのは推奨できません。
後述していますが、自社ローンは返済回数が短めに設定されることが多く、月々の返済負担が大きくなるためです。
返済期間が短いほど1回あたりの返済額が高くなるため、家計を圧迫するリスクが高まります。
たとえば、年収150万円の方が総返済額150万円・24回払いの契約を結んだ場合、月々の返済額は単純計算で62,500円です。
生活費やほかの必要な支出に大きく影響を及ぼし、予期せぬ出費が発生した際に対応できなくなる恐れもあります。
よって、年収と同額の車を購入して返済プランを立てるのは避けたほうが良いでしょう。
自社ローンの分割回数はいくらまで可能?
ローンを組む際は総返済額だけでなく、分割回数を考慮することも大切です。
分割回数が少ないと月々の返済額が増えるため、負担が大きくなります。
自社ローンの分割回数について解説します。
12回~36回が一般的
自社ローンの分割回数は12回~36回が一般的のため、月々の負担が大きくなる可能性があります。
これは販売店が返済リスクを抑えるため、短期完済を求める傾向があるからです。
たとえば、総返済額が150万円の場合の月々の返済額は以下のとおりです。
基本的に自社ローンには金利が設定されないため、月々の返済額が分かりやすくなります。
上記の数字はあくまでも一例ですが、いくらまでにしようか悩んでいる方は参考にしてください。
分割回数が少ない理由
自社ローンの分割回数が少ない理由は、販売店が返済リスクを抑えるためです。
自社ローンでは販売店が直接購入代金を立て替えるため、長期間にわたる返済では貸し倒れリスクが高まります。
このため、12回~36回程度の短期完済を求めることでリスクを抑えています。
自社ローンの返済計画を立てる際は、分割回数の少なさを考慮し、無理のない範囲で利用することが重要です。
自社ローンの上限額をアップさせるコツ
自社ローンでは購入者の返済能力が影響すると解説しましたが、できる限り多めに借りたいと思う方もいるでしょう。
とくに、どうしても購入したい車両がある場合は多めの金額で申し込みたいと考えるかもしれません。
自社ローンの上限額をアップさせるコツを紹介するので、チェックしておきましょう。
保証人を立てる
保証人を立てることは、自社ローンで借入額をアップさせる有効な方法です。
保証人がいることで販売店は未払いリスクを軽減できるため、ローンでも審査に通過しやすくなります。
保証人の収入や信用力が高いほど購入者の返済能力を補完する材料として評価されるため、上限額が引き上げられる可能性があります。
ただし、保証人を依頼する際は事前にリスクや責任について十分に説明し、了承を得たうえで依頼することが重要です。
ほかに借入がある場合は完済する
既存の借入を完済することで、自社ローンの上限額を引き上げられる場合があります。
販売店は購入者の返済能力を重視するため、ほかに借入がある場合は返済負担率が高いと判断されて上限額が制限されるケースも珍しくありません。
既存の借入を完済しておくと返済能力が向上するため、希望金額でローンを組める可能性が高まります。
自社ローンを申し込む前に既存の借入状況を整理し、返済能力を最大限にアピールできる状態にするのがポイントです。
大手自社ローン取扱店の分割回数はいくらまでかを紹介!
大手自社ローン取扱店の分割回数を紹介します。
どの販売店を利用しようか悩んでいる方は、参考にしてください。
オトロン
引用:オトロン
運営会社 | オトロンカーズ株式会社 |
店舗 | 全国17店舗 |
保証人の有無 | 必要 |
頭金の有無 | 原則不要(適用条件あり) |
オトロンは提携店舗を含むと600店舗以上展開している、自社ローン専門店です。
最大36回払いが可能で、月々の支払いも計画的に進められます。
オトロンの口コミ
★☆☆☆☆
最初対応はいいけど、2年ローンのうち一年で完済した後の対応悪すぎ……書類が届きわからないから説明を受けに行ったのにも関わらず、この書類全部持っていけば大丈夫ですよ…と言われて陸運局に行ったのに書類が足らず二度手間
仕事休んで行ったのに……
引用: Googleビジネスプロフィール
じしゃロン
引用:じしゃロン
運営会社 | 株式会社IDOM |
店舗 | 全国46店舗 |
保証人の有無 | 要問い合わせ |
頭金の有無 | 要問い合わせ |
じしゃロンはガリバーが提供している自社ローンで、自社割賦活用して中古車購入の可能性を広げています。
分割回数は最長で48回(4年)と、ゆとりを持って返済できるでしょう。
じしゃロンの口コミ
スリークロス
引用:スリークロス
運営会社 | 株式会社スリークロス |
店舗数 | 12店舗 |
保証人の有無 | 原則不要 |
頭金の有無 | 原則不要 |
スリークロスは自社ローン以外に「NEWオートローン」を提供しています。
NEWオートローンでは完済することで信用情報が改善するのが特徴で、支払回数は最大84回も可能です。
他社基準にとらわれず独自の審査基準を採用しているため、多くの方にチャンスを提供します。
スリークロスの口コミ
★★★★★
車の購入に際して、丁寧かつ迅速に対応で、自身の要望や不安、疑問にも納得の回答を頂けました。
質問に対してのレスポンスが、とにかく速いことが、安心して購入できる要因でした。
また、車の購入を検討する際は、利用したいと思えるお店です。
引用: Googleビジネスプロフィール
★☆☆☆☆
1度このお店で買わせてもらいましたがロクにメンテナンスもしてくれずに不具合があってもそちらで修理をお願いしますって他人事のように言われました
このお店の従業員さんたちは知識がない人たちの集まりです
引用: Googleビジネスプロフィール
まとめ
本記事では、自社ローンはいくらまで借りられるのかを解説しました。
一般的に自社ローンは100万円~150万円が上限額と言われています。
自社ローンは販売店が車両代金を立て替える仕組みのため、返済リスクを抑えるために低めにしていることがほとんどです。
また返済回数も少なめに設定されているため、1回あたりの返済額が高くなりやすく、家計に大きな負担を及ぼす可能性があります。
自社ローンでいくらまで借りるべきかを考える際は、返済能力を冷静に見極めることが重要です。
具体的な分割回数や月々の返済額を計算し、無理のない範囲でプランを立てましょう。