自社ローンとは車を購入する際に販売店が独自で審査を行い、融資の可否を決定するローンです。
基本的に中古車販売店が行っているため「自社ローンで新車は購入できるの？」と気になる方も多いでしょう。
本記事では自社ローンで新車は購入できるのか、またメリット・デメリットを詳しく解説します。
自社ローンの審査に通過しやすくするコツも紹介しているため、ぜひ参考にしてください。
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自社ローンでも新車は購入できる！
自社ローンでも新車を購入することは可能です。理由を2つに分けて解説します。
新車にも対応している自社ローン販売店があるから
自社ローンは中古車向けのサービスという印象が強いですが、なかには新車を取り扱っている販売店も存在します。
新車を取り扱う中古車販売店では、自社ローンを提供しつつ新車も販売しているケースがあり、このような店舗であれば自社ローンで新車を購入することが可能です。
ただし、新車を扱っている自社ローン対応店は多くはなく、選択肢は限られるのが現状です。
自社ローンを利用して新車を購入したい場合は、事前に新車の取り扱いがあるか、在庫状況などを確認しておくと安心です。
返済実績を重ねることで新車購入のチャンスも
一定期間きちんと返済を重ねることで販売店からの信頼が得られ、より高額な車両や新車の購入が許可されるケースもあります。
一般的に自社ローンでは信用情報を確認されないため、返済実績が信用情報に反映されるわけではありません。
しかし、個々の販売店の内部での評価が上がれば、再度の購入や新車への切り替えに柔軟に対応してもらえる可能性があるのです。
特に収入が安定しており返済能力が認められれば、条件の良い契約へとつながるケースもあります。
自社ローンで新車を購入するメリット
自社ローンを利用して新車を購入するメリットは、以下の3つです。
それぞれ分かりやすく解説します。
審査に通過しやすい
自社ローンはオートローン（銀行系ローン・ディーラーローン）に比べて、審査の通過率が高いのが大きな特徴です。
オートローンで審査する際は、CICやJICCなどの信用情報や収入が厳格にチェックされます。
一方で自社ローンは販売店独自の基準で審査を行うため、信用情報に傷がある方や非正規雇用で収入が安定していない方でも、柔軟に対応してもらえます。
また、基本的には信用情報の照会を行わないため、過去に延滞履歴や自己破産の経験がある方でも新車を購入できる可能性が高いでしょう。
フリーランスや個人事業主の方でも、面談や個別相談を通じて返済能力を確認できると審査に通過することがほとんどです。
審査基準が柔軟な自社ローンは、とくにオートローンの審査に通らなかった方に利用されやすく、新車を購入したい方にとっても有効な選択肢です。
納車までスピーディー
自社ローンは、納車までの手続きがスピーディーに進む点がメリットです。
銀行ローンは金融機関を介するため、審査の結果が出るまでに数日から1週間程度かかることがあります。
しかし、自社ローンでは販売店が独自で審査を行うため、比較的短期間で審査の結果が出ます。
なかには数時間で結果が出ることもあるため、契約から新車が納車されるまでスムーズに進み、急ぎで車が必要な場合にも対応しやすいのが特徴です。
なかには即日納車を実現している販売店もあり、すぐに新車が欲しい方にとっては大きな利点となるでしょう。
金利が発生しない
自社ローンは金利が発生しないため、新車を購入した場合の総支払額が分かりやすいのが特徴です。
自社ローンを提供する販売店は貸金業者ではないため、法律上金利を設定することができません。
ただし手数料や保証料として車両本体価格に上乗せされるため、結果的に相場より高い価格設定になっている点に注意してください。
支払額がシンプルで明確な点はメリットですが、手数料が上乗せされる仕組みを理解したうえで新車を購入する契約を結びましょう。
状態の悪い中古車の購入を避けられる
自社ローンを取り扱う販売店の中には年式が古く、状態の悪い中古車を扱っているケースも見受けられます。
特に保証が主要部品に限られていることが多く、いざという時に修理費用を全額自己負担しなければならない可能性もあります。
たとえ「保証付き」と記載があっても主要パーツ以外のトラブルは対象外となることもあるため、安心して購入できないと感じる人もいるでしょう。
その点、新車であれば当然ながら車両の状態は良好なため、不具合の心配をせずに安心してカーライフをスタートできます。
自社ローンで新車を購入するデメリット
自社ローンは審査の柔軟さや納車までのスピード感がメリットですが、以下のデメリットも存在します。
それぞれ解説します。
総額が高くなる
自社ローンを利用して新車を購入すると、支払総額が相場価格よりも高くなる傾向があります。
前述のとおり、自社ローンは金利が発生しない代わりに手数料や保証料が車両本体価格に上乗せされているためです。
また、販売店が返済リスクを負う性質上、車両価格自体が高めに設定されているケースも多く見られます。
「金利0％」と謳う販売店が多いものの、総支払額を確認すると実際には相場よりも割高なことがほとんどです。
契約前にはしっかりと確認し、ほかのローンとも比較しながら検討することが重要です。
返済回数が少ない
自社ローンはオートローンに比べて返済回数が少なく設定されるため、月々の支払額が高くなる傾向があります。
たとえばディーラーローンでは返済回数を84回、銀行ローンでは120回まで設定できるケースもあるため、毎月の負担を軽減しやすいのが特徴です。
一方で自社ローンでは12回～36回払いが主流で、短期間での完済を求められることが多いため1回あたりの返済額が高額になります。
たとえば、車両本体価格や諸費用を含めた総額が150万円の新車の場合、60回払いでは月々の支払額は25,000円ですが、24回払いでは62,500円となり負担は大きめです。
自社ローンで新車を購入する前は車両総額や月々の返済額を把握し、無理のない返済計画を立てることが重要です。
購入できる車が少ない
自社ローンを取り扱う店舗がそもそも中古車販売店のため、新車を購入できる機会が限られる点がデメリットです。
中古車や未使用車（新古車）を中心に取り扱っているので、新車であれば希望する車種や仕様が見つからない可能性があります。
自社ローンの審査に申し込む前に事前に取り扱い車種を確認し、自分のニーズに合うか検討することが大切です。
中古車と比較すると審査に通りにくい
自社ローンを利用して新車を購入する場合、中古車と比べて審査に通りにくい傾向があります。
新車は車両本体価格が高いため、販売店側の負担やリスクが増大することが主な理由です。
そのため、収入や返済能力はより厳しく審査されることが一般的です。
新車を検討する際はあらかじめ収入や返済計画を確認し、必要であれば中古車の購入も選択肢に入れることで無理のない判断ができるでしょう。
完済まで所有権は販売店になる
自社ローンで新車を購入した場合、ローン完済まで所有権が販売店に留保されます。
これは自社ローンが「割賦販売」の形式を取っているためで、未払いのリスクを軽減する目的があります。
所有権留保とは物品を分割払いで販売した際に売主が買主に物を引き渡したあとも、代金が全額支払われるまでは所有権を売主が保持することです。
この仕組みにより、購入者がローンを完済するまでは車を自由に売却したり乗り換えたりすることができません。
自社ローンの返済が滞ると販売店は車を引き揚げる権利を持つため、利用者にとっては制約が大きいと感じるでしょう。
なおディーラーローンの場合も同様に、ローン返済中は所有権が販売店や信販会社に留保されるケースが一般的です。
ただし銀行ローンでは購入時に所有権が購入者に移るため、こうした制約がありません。
自社ローンを組んで新車を購入する際は所有権留保の条件を理解し、完済まで計画的に返済を進めることが重要です。
保証人が求められる
自社ローンを利用する際は、保証人を求められる可能性があります。
販売店が未払いのリスクを軽減するためであり、収入が安定している親族に依頼するのが一般的です。
もしも保証人を立てるのが難しい場合は保証会社を利用しますが、保証料が発生するため総支払額が増える点も考慮する必要があります。
なお、保証人を用意できない場合は審査に通らない可能性もあるため、契約前に販売店の条件を確認することが重要です。
GPSを付けられる可能性も
自社ローンを利用して車を購入する際、一部の販売店では車両にGPSが取り付けられる場合があります。
収入が不安定な人にもローンを提供するため、販売店が返済リスクを軽減するために行う措置です。
GPSが装着されると販売店は車両の現在地を追跡できるほか、返済が遅れた場合に遠隔操作でエンジンを停止させたり、車を引き揚げたりする対応を取ることがあります。
ただし、すべての販売店でGPSの装着を求められるわけではありません。
契約前にGPSが取り付けられるかどうか、また関連費用が発生するかなどの条件をしっかり確認し、納得したうえで契約を進めることが重要です。
新車購入でも自社ローンの審査に通過しやすくなるポイント
自社ローンで新車購入を実現するには、審査に通過する可能性を高めるための準備がポイントです。
ここでは審査に通過して新車を購入するための具体的なアドバイスを解説します。
頭金を多めに用意する
頭金を多めに用意することは、新車購入時に自社ローンの審査を通過しやすくするための効果的な方法です。
頭金を多く支払うことで支払能力があると判断されるほか、販売店側に計画性や返済する意欲をアピールできます。
とくに、ほかにも借入れがある場合や年収が低い方は、頭金を用意をすることで新車を購入する際でも自社ローンの審査を有利に進められるでしょう。
しかし、無理に多額の頭金を用意して日常生活に支障をきたさないよう、バランスを取ることが大切です。
無理のない範囲で頭金を準備してから審査を依頼し、新車の購入を進めると良いでしょう。
勤続年数が長くなってから申し込む
自社ローンの審査では、信用情報を重視しない代わりに「現在の安定性」が重視されます。
その中でも特に影響が大きいのが「勤続年数」です。
勤続年数が長いほど安定した収入を継続して得ていると判断され、審査において有利になります。
反対に転職したばかりや就業期間が短いと「今後の収入が安定しているのか」という点で不安視され、審査に落ちる可能性も出てきます。
とくに新車は中古車よりも高額になるため、審査の基準もやや厳しくなる傾向があります。
勤続年数が1年未満の方は少なくとも1年以上勤務してから申し込むことで、審査に通過する確率を高めることができるでしょう。
軽自動車も検討する
軽自動車を選択することで、新車購入時の自社ローン審査が通りやすくなることがあります。
軽自動車は普通車に比べて総返済額を抑えられるため、販売店側がリスクを減らせるからです。
また、維持費や燃費の面でも購入者の負担が軽くなるため、返済できると判断される可能性もあります。
予算や収入に不安がある場合は、軽自動車の新車も選択肢のひとつにすると良いでしょう。
グレードを下げる
自社ローンで新車を購入する場合、高額なグレードを選ぶと審査が厳しくなる可能性があります。
審査では「その人が本当に返済可能かどうか」が見られるため、返済能力に対して車両価格が高すぎると判断されると審査に落ちることがあります。
そのため、あえてグレードを下げることで、車両価格を抑えられ審査に通りやすくなる効果が期待できます。
特に新車は中古車よりも元々の価格が高いため、販売店側も慎重に審査を行う傾向があります。
オプション装備を最小限にしたモデルやベースグレードの選択は、審査のハードルを下げる一つの手段です。
「まずは審査に通ることを優先したい」という方は、グレードの見直しも検討してみるとよいでしょう。
保証人を立てる
保証人を立てることも、新車を購入する際に審査に通過しやすくなる方法のひとつです。
とくに信用情報に傷がある場合や収入が安定していない方は、保証人を立てることで販売店側に返済能力を示しやすくなります。
ただし、保証人を引き受ける側にはリスクがあり、支払いが滞ると迷惑をかけてしまいます。
保証人を依頼する際はリスクや返済計画について事前に十分に説明し、慎重に相談することが大切です。
自社ローンで新車を購入できる販売店
新車の取り扱いがある自社ローン販売店を、厳選して3社紹介します。
スリークロス
| 運営会社 | 株式会社スリークロス |
| 本社住所 | 12店舗 |
| 電話番号 | 06-6343-3964 |
| 営業時間 | 10:00-19:00 |
| 定休日 | 水曜日 |
| 店舗数 | 12店舗 |
| 公式サイト | https://www.threecross.co.jp/ |
スリークロスではオートローン・自社ローン・NEWオートローンから、お客様に適したプランを提案します。
なかでもNEWオートローンは信販会社が仲介する仕組みで、完済後は信用情報が改善するのが魅力です。
国産オールメーカーの新車をお得に購入できるプランも用意されており、新車に乗りたい方にはぴったりの販売店です。
オートチャンプ
引用：オートチャンプ
| 運営会社 | 有限会社オートチャンプ |
| 本社住所 | 茨城県土浦市板谷六丁目649-3 |
| 電話番号 | 050-5305-9330 |
| 営業時間 | 10:00-18:00 |
| 定休日 | 不定休 |
| 店舗数 | 1店舗 |
| 公式サイト | https://www.auto-champ.co.jp/ |
オートチャンプは茨城県土浦市に拠点を置く自動車販売店で、新車・中古車の販売以外にも車検や整備などのサービスも提供しています。
他社で審査が通らなかった方や、保証人が用意できない方でも利用が可能です。
支払い回数は普通車・中古軽自動車で12回～60回、新車の軽自動車では最長84回まで選択でき、ボーナス払いや頭金の設定も相談できます。
UC-Next
| 店名 | UC-NEXT |
| 本社住所 | 愛知県あま市北苅二反田74-1 |
| 電話番号 | 052-446-8777 |
| 営業時間 | 10:00-19:00 |
| 定休日 | 火曜日 |
| 店舗数 | 1店舗 |
| 公式サイト | https://uc-next.jp/ |
UC-NEXTはローンブラックや自己破産経験者、フリーターや派遣社員、主婦(夫)などの多様な背景の方にも対応しています。
他社で借り入れがある場合でも支払いに問題がないと判断されると、審査に通ることがほとんどです。
店舗は愛知県ですが全国に対応しているため、気になる方は公式サイトをご覧ください。
まとめ
本記事では、新車を購入する際にも自社ローンを利用できるのか解説しました。
- 新車を取り扱う自社ローン販売店もあり、購入できるチャンスがある。
- 金利ゼロやスピーディーな納車といったメリットがある一方で、総額が高くなる・保証人が必要になるなどの注意点もある。頭金の準備や軽自動車の検討など、条件を整えることで新車購入の審査通過率を高められる。
自社ローンの特徴を理解し、自分に合った販売店や支払いプランを選択して新車を購入しましょう。
自社ローンの窓口ではローンが通らず車を購入できないすべての方へ、最後の砦として1人ひとりにあったご支援を行っております。 過去にローンを滞納した方や個人事業主の方など、どのような方でも大歓迎です。 |
